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高齢の親の防災で悩みやすいのは、「何を買えばいいか」だけではありません。
実家に防災セットを送っても、置き場所が分からない、重くて持てない、薬や補聴器など本当に必要なものが入っていない、ということがあります。
特に離れて暮らしている場合は、親本人の体力、持病、食事、トイレ、停電時の連絡方法まで含めて確認しておきたいところです。
この記事では、高齢の親に用意したい防災グッズと、家族が事前に確認しておきたいことを整理します。
基本の持ち出し品を確認したい場合は、防災リュックの中身リストも参考になります。防災セットの商品候補で迷う場合は、at RESCUEとDefend Futureを比較で中身や重さの違いを整理しています。
30秒でわかる結論
高齢の親の防災は、基本の備蓄に加えて、薬・食事・トイレ・移動・安否確認を個別に見ることが大切です。
| 優先度 | 確認したいこと | 具体例 |
|---|---|---|
| 最優先 | 命と体調に関わるもの | 常備薬、お薬手帳、飲める水、食べられる非常食、簡易トイレ |
| 高 | 普段の生活に欠かせないもの | 老眼鏡、補聴器、入れ歯、杖、介護用品、紙おむつ |
| 高 | 家の中の安全 | 家具固定、通路の片付け、寝室まわりの落下物対策 |
| 中 | 停電・連絡対策 | ライト、ラジオ、モバイルバッテリー、連絡先メモ |
| 中 | 避難・安否確認 | 避難先、近所の支援者、自治体の要支援者制度 |
まずは「親が普段使っているもの」を1週間分ほど書き出し、防災セットに足りないものを追加するのが現実的です。
防災セットを使う場合も、親の体力や生活状況に合わせて中身を見直しましょう。1人用と2人用の分担で迷う場合は、防災セット1人用と2人用の違いも参考にしてください。
高齢の親の防災で見落としやすいこと
高齢の親の防災では、一般的な防災グッズだけでは足りない場合があります。
たとえば、非常食があっても硬くて食べにくい、避難リュックが重くて持てない、スマホの充電器があっても使い方が分からない、といったことが起こり得ます。
見落としやすい点:
- 防災リュックが重すぎる
- 常備薬やお薬手帳が入っていない
- 入れ歯、補聴器、老眼鏡の予備がない
- 非常食が本人に合っていない
- 簡易トイレを使う場所が決まっていない
- 夜間停電時にライトの場所が分からない
- 家具や家電が固定されていない
- 近所や家族との連絡方法が決まっていない
防災グッズを買う前に、親本人が「使えるか」「持てるか」「場所が分かるか」を確認しましょう。持ち出し袋に何を入れるか迷う場合は、防災リュックの中身リストを見ながら、重すぎない範囲で調整すると考えやすいです。
高齢の親に用意したい防災グッズ一覧
高齢の親には、一般的な防災用品に加えて、普段の生活を続けるためのものを足します。
| 種類 | 用意したいもの | 確認ポイント |
|---|---|---|
| 水・食料 | 保存水、やわらかい非常食、レトルト食品、栄養補助食品 | 食べやすさ、持病や食事制限 |
| トイレ | 簡易トイレ、消臭袋、トイレットペーパー、ウェットティッシュ | 回数、設置場所、使い方 |
| 医療・健康 | 常備薬、お薬手帳、処方箋コピー、体温計、マスク | 何日分置けるか |
| 生活用品 | 老眼鏡、補聴器電池、入れ歯ケース、口腔ケア用品 | 予備の有無 |
| 移動 | 杖、歩きやすい靴、滑り止め付き靴下 | 夜間や避難時に使えるか |
| 停電対策 | LEDライト、ラジオ、モバイルバッテリー、乾電池 | 操作が簡単か |
| 情報 | 緊急連絡先メモ、保険証コピー、身分証コピー | すぐ見つかる場所か |
薬や食事制限がある場合は、自己判断で備蓄内容を決めず、主治医、薬剤師、ケアマネジャーなどに相談しておくと安心です。
まず確認したい親の状態
必要な防災グッズは、親の年齢だけでは決まりません。
同じ70代でも、毎日外出する人と、杖や介護サービスを使っている人では必要な備えが変わります。
確認したいこと:
- 一人で避難できるか
- 階段を使えるか
- 普段から薬を飲んでいるか
- 食事制限や飲み込みにくさがあるか
- トイレまでの移動に不安があるか
- 補聴器、老眼鏡、入れ歯を使っているか
- スマホや携帯電話を使えるか
- 近所に頼れる人がいるか
親本人に「何が必要?」と聞くだけでは、本人も思いつかないことがあります。
普段の生活を一緒に確認しながら、朝起きてから寝るまでに使っているものを書き出すと、抜け漏れを減らせます。
水と非常食は「食べられるか」を優先する
非常食は、保存期間の長さだけで選ばない方がよいです。
高齢の親の場合、硬いものが食べにくい、味が濃いものが合わない、食事制限がある、飲み込みに不安がある、ということがあります。
用意しやすいもの:
- レトルトご飯
- おかゆ
- スープ
- やわらかいおかず
- 野菜ジュース
- 栄養補助食品
- 普段から食べている缶詰やレトルト食品
非常食は、親本人が実際に食べられるかを一度確認しておくと安心です。
賞味期限が近づいたら食べて買い足す、ローリングストックの形にすると続けやすくなります。
非常食の選び方はこちらで整理しています。
何日分必要かはこちらです。
簡易トイレは優先度が高い
高齢の親の防災では、簡易トイレの優先度は高いです。
断水時や停電時にトイレが使いにくくなると、水分を控えてしまうことがあります。体調面に不安がある人ほど、トイレを我慢しなくてよい備えを先に考えたいところです。
確認したいこと:
- 何回分を備蓄するか
- 便器にセットするタイプを使えるか
- 消臭袋や防臭袋があるか
- 夜間でも使える場所に置けるか
- トイレットペーパーやウェットティッシュもあるか
- 使い方を親本人が理解しているか
簡易トイレは、買って置くだけだと使い方が分かりにくいことがあります。座って使いやすい本体型やテントも含めて検討する場合は、STOOLE簡易トイレは防災用に向く?も参考にしてください。
未使用の状態で袋の開け方、便器へのセット方法、使用後の処理方法を確認しておきましょう。
常備薬・お薬手帳・医療情報をまとめる
高齢の親にとって、常備薬や医療情報は防災グッズの中心です。
ただし、薬の備蓄や保管方法は薬の種類によって異なります。多めに持てるか、どのように管理するかは、主治医や薬剤師に確認してください。
まとめておきたい情報:
- 常備薬の名前
- 飲む時間と回数
- 持病
- アレルギー
- かかりつけ医
- かかりつけ薬局
- 緊急連絡先
- お薬手帳
- 健康保険証や介護保険証のコピー
スマホだけに入れておくと、停電や電池切れで見られない場合があります。
紙のメモも用意し、防災リュック、財布、冷蔵庫横など、家族が分かる場所に置いておくと確認しやすいです。
入れ歯・補聴器・老眼鏡も防災用品
高齢の親にとって、入れ歯、補聴器、老眼鏡は生活に直結するものです。
これらがないと、食べる、聞く、読む、連絡する、避難情報を確認する、といった行動が難しくなることがあります。
用意したいもの:
- 入れ歯ケース
- 入れ歯洗浄用品
- 口腔ケア用品
- 補聴器の予備電池
- 老眼鏡の予備
- 杖の予備ゴム
- 充電式機器の充電器
特に補聴器や老眼鏡は、避難情報や家族からの連絡を確認するためにも重要です。
普段使っているものの予備を、防災用品の近くにまとめておきましょう。
家の中の安全対策も防災グッズより先に見る
防災グッズをそろえても、寝室や通路が危険なままだと、地震直後にけがをする可能性があります。
高齢の親の家では、特によく使う部屋を確認します。
確認したい場所:
- 寝室
- 居間
- 台所
- トイレまでの通路
- 玄関
- 階段
対策例:
- 家具や家電を固定する
- 高い場所に重いものを置かない
- ベッドまわりに倒れやすいものを置かない
- 通路に荷物を置かない
- スリッパではなく底のある靴を近くに置く
- 懐中電灯を寝室と玄関に置く
親の家に物が多い場合、いきなり全部片付けるのは難しいです。
まずは寝室、トイレまでの通路、玄関だけでも安全にしておくと、災害直後の行動が取りやすくなります。
防災セットを選ぶときの注意点
高齢の親に防災セットを用意する場合、一般的なセットをそのまま渡すだけでは不十分なことがあります。
確認したいポイント:
| 確認項目 | 見るポイント |
|---|---|
| 重さ | 親本人が持てるか |
| 中身 | 薬、老眼鏡、補聴器、入れ歯用品を追加できるか |
| 収納 | 玄関や寝室など分かりやすい場所に置けるか |
| 食品 | 親本人が食べられる内容か |
| トイレ | 簡易トイレが十分か |
| ライト | 操作が簡単か |
防災セットは「基本をまとめる道具」としては便利です。
ただし、高齢の親には、持病、食事、介護用品、移動のしやすさに合わせた追加が必要です。
防災セットを買うか、自分で揃えるか迷う場合はこちらで整理しています。
1人用と2人用で迷う場合はこちらです。
停電時の連絡と明かりを確認する
高齢の親が一人暮らしの場合、停電時に連絡が取れなくなる不安があります。
スマホを持っていても、充電切れや操作の不安があるかもしれません。
用意したいもの:
- LEDライト
- 枕元の懐中電灯
- 乾電池
- ラジオ
- モバイルバッテリー
- 充電ケーブル
- 緊急連絡先メモ
ライトやラジオは、親本人がすぐ使えるかを確認しましょう。
ボタンが小さすぎるものや、充電方法が複雑なものは、いざというときに使いにくい場合があります。
マンションの停電対策はこちらで整理しています。停電時にスマホ充電や電気毛布なども考える場合は、BLUETTI AC180は防災用に向く?のような1000Wh超クラスも比較候補になります。
離れて暮らす家族が確認したいこと
親と離れて暮らしている場合、防災グッズを送るだけでなく、家族側の確認も必要です。
確認したいこと:
- 親の避難先
- ハザードマップ
- 近所で頼れる人
- かかりつけ医と薬局
- 介護サービスの連絡先
- 緊急連絡先の優先順位
- 災害用伝言ダイヤルや伝言板の使い方
- 鍵の管理
- 親の家の備蓄場所
電話がつながりにくい場合に備えて、連絡方法は複数決めておきましょう。
親本人、子ども、兄弟姉妹、近所の人、ケアマネジャーなど、誰が何を確認するかを分けておくと動きやすくなります。
自治体の要支援者制度も確認する
親が一人で避難しにくい場合は、自治体の制度も確認しておきましょう。
内閣府では、災害時に自ら避難することが困難な高齢者や障害者等を「避難行動要支援者」として、避難支援に関する取組を紹介しています。
自治体によって、避難行動要支援者名簿、個別避難計画、地域の見守り、福祉避難所などの案内が異なる場合があります。
確認先の例:
- 親が住む市区町村の防災担当
- 高齢福祉課
- 地域包括支援センター
- ケアマネジャー
- 町内会や自治会
制度の対象や手続きは自治体によって違います。
親が自力で避難しにくい、医療機器を使っている、介護サービスを利用している場合は、早めに相談しておきましょう。
高齢の親に向いている備え方
高齢の親には、以下のような備え方が向いています。
- 普段使うものを少し多めに置く
- 防災用品を1か所にまとめすぎない
- 寝室、玄関、トイレ近くに必要品を分けて置く
- 大きなリュックより小分け収納にする
- 操作が簡単なライトやラジオを選ぶ
- 薬や医療情報を紙でも残す
- 家族や近所と連絡方法を決める
高齢の親の防災は、完璧な防災リュックを作るより、親本人が普段の生活の延長で使える形にする方が続けやすいです。
高齢の親に向いていない備え方
一方で、以下のような備え方は合わない場合があります。
- 重い防災リュックを玄関に置くだけ
- 親が食べたことのない非常食だけを大量に買う
- 使い方が難しい機器を説明なしで渡す
- 薬や補聴器など個別用品を入れ忘れる
- 収納場所を家族だけが把握している
- 近所や自治体との連絡を何も決めていない
防災用品は、本人が使えなければ意味が薄くなります。
購入前に、親本人の生活動線や体力に合うかを確認しましょう。
注意点
高齢の親の防災では、以下の点に注意してください。
- 薬の備蓄は主治医や薬剤師に確認する
- 食事制限や嚥下に不安がある場合は専門職に相談する
- 介護用品は普段使っているものを基準にする
- 防災セットだけで必要品がすべて揃うとは限らない
- 重いリュックを無理に持たせない
- 家具固定や通路確保も同時に進める
- 自治体の制度は地域により異なる
- 価格、在庫、送料、セット内容は購入時に確認する
特に医療、介護、服薬に関わる部分は、この記事だけで判断せず、専門職や自治体窓口に確認してください。
FAQ
高齢の親には防災セットを買った方がいいですか?
基本用品をまとめる意味では便利です。ただし、常備薬、老眼鏡、補聴器、入れ歯用品、食事制限に合う食品などは、別で追加する必要があります。
防災リュックは何kgまでがよいですか?
親本人の体力によります。一般的な目安だけで決めず、実際に背負えるか、玄関まで運べるかを確認してください。重い場合は小分け収納にした方が使いやすいです。
常備薬は何日分用意すればよいですか?
薬の種類や処方状況によって異なります。自己判断で多めに保管せず、主治医や薬剤師に相談してください。お薬手帳や処方内容の控えも一緒に用意しておくと安心です。
高齢者向けの非常食は何を選べばよいですか?
やわらかく食べやすいもの、普段から食べ慣れているものを優先します。おかゆ、スープ、レトルト食品、栄養補助食品などが候補になりますが、持病や食事制限がある場合は専門職に確認しましょう。
簡易トイレは本当に必要ですか?
断水時や停電時にトイレが使いにくくなる可能性があります。高齢の親の場合、トイレを気にして水分を控えることを避けるためにも、簡易トイレは優先して備えたい用品です。
離れて暮らす親には何から始めればいいですか?
まずは親の家の備蓄場所、常備薬、緊急連絡先、避難先を確認します。そのうえで、水、非常食、簡易トイレ、ライト、モバイルバッテリー、防災セットを順に整えると進めやすいです。
親が防災グッズを嫌がる場合はどうすればいいですか?
いきなり大きな防災セットを送るより、普段使う食品、ライト、モバイルバッテリー、紙おむつ、常備薬の整理など、生活の延長で始めると受け入れやすい場合があります。
まとめ
高齢の親の防災は、一般的な防災グッズを揃えるだけでは足りないことがあります。
水、非常食、簡易トイレ、防災セットに加えて、常備薬、お薬手帳、老眼鏡、補聴器、入れ歯用品、介護用品、安否確認の方法まで確認しておきましょう。
大切なのは、親本人が使える形にすることです。
まずは、親の普段の生活を見ながら「ないと困るもの」を書き出し、防災用品に追加していくと進めやすいです。
基本の防災セットから確認したい場合はこちらです。商品候補で迷う場合は、at RESCUEとDefend Futureを比較も確認してください。

