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マンション暮らしの防災では、戸建てとは違う困りごとがあります。
停電でエレベーターが止まる、断水する、給水ポンプが動かない、排水管の安全確認が終わるまでトイレを流せない、共用部や管理規約のルールがある。こうした事情を考えると、マンションでは「避難所へ行く備え」だけでなく、自宅で数日過ごす在宅避難の備えが大切です。
この記事では、マンション暮らしで優先したい防災グッズを、停電、断水、トイレ、食料、持ち出し、収納の観点から整理します。
家庭全体の防災グッズを先に見たい場合は、家庭の防災グッズリストも参考にしてください。
30秒でわかる結論
マンション暮らしでは、まず以下を優先すると考えやすいです。
| 優先度 | 備えるもの | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | 保存水 | 断水や給水停止に備える |
| 2 | 簡易トイレ | 排水制限や断水時に必要 |
| 3 | 非常食 | 在宅避難中の食事を確保する |
| 4 | 照明 | 停電時の室内移動に必要 |
| 5 | スマホ充電 | 情報収集と連絡に必要 |
| 6 | 防臭袋・ごみ袋 | 使用済みトイレや衛生用品の保管に必要 |
| 7 | 給水袋 | 応急給水を受けるときに必要 |
| 8 | 必要に応じてポータブル電源 | 停電対策を厚くしたい家庭向け |
マンションでは、特に水とトイレを後回しにしないことが重要です。
保存水の量から確認したい場合はこちらです。
簡易トイレの必要性はこちらで整理しています。
マンション防災で想定したい困りごと
マンションでは、建物が大きく壊れていなくても、ライフラインや共用設備の停止で生活が難しくなる場合があります。
東京都のマンション防災情報でも、停電、断水、エレベーター停止などにより、自宅での生活継続が難しくなることがあるとされています。
想定したい困りごと:
- エレベーターが止まる
- 給水ポンプが止まり水が出ない
- 排水管の安全確認までトイレを流せない
- オートロックやインターホンが使いにくくなる
- 機械式駐車場が使えない
- 共用部の照明が消える
- ごみ収集が止まる
- 階段移動が増える
そのため、マンションでは「外へ逃げる持ち出し袋」だけでなく、「部屋で過ごす備蓄」を厚くしておくと現実的です。
まず保存水を用意する
保存水は、マンション防災の最優先です。
目安は、飲料水と調理用水として1人1日3L、最低3日分、できれば1週間分です。
| 家族人数 | 3日分 | 7日分 |
|---|---|---|
| 1人 | 9L | 21L |
| 2人 | 18L | 42L |
| 3人 | 27L | 63L |
| 4人 | 36L | 84L |
マンションでは、エレベーターが止まると水を運ぶ負担が大きくなります。
災害後に買いに行く前提ではなく、普段から部屋に置ける量を確保しておきましょう。
2Lペットボトルの箱は重いため、玄関収納、キッチン、納戸、寝室などに分けて置くと管理しやすいです。
簡易トイレは多めに考える
マンションでは、トイレ対策を強めに考えたいです。
断水していなくても、排水管の損傷や建物設備の確認が終わるまで、トイレを流さない方がよい場合があります。
簡易トイレの目安は、1人1日5回として計算できます。
必要回数 = 家族人数 x 1日5回 x 日数
| 家族人数 | 3日分 | 7日分 |
|---|---|---|
| 1人 | 15回分 | 35回分 |
| 2人 | 30回分 | 70回分 |
| 3人 | 45回分 | 105回分 |
| 4人 | 60回分 | 140回分 |
凝固剤、排便袋、処理袋、防臭袋、トイレットペーパー、ウェットティッシュをセットで考えましょう。
簡易トイレの種類を比較したい場合はこちらです。
必要回数はこちらで詳しく整理しています。
停電対策は照明と充電から
停電時は、部屋の中、廊下、トイレ、玄関まわりが暗くなります。
まず用意したいもの:
- LEDランタン
- 懐中電灯
- ヘッドライト
- 足元灯
- 予備電池
- モバイルバッテリー
- 充電ケーブル
- 携帯ラジオ
スマホのライトだけに頼ると、バッテリーを消耗します。
部屋全体を照らすランタン、移動用のライト、家族分の充電手段を分けて用意すると使いやすいです。
マンション停電対策はこちらで詳しく整理しています。
ポータブル電源は必要な家庭だけ検討する
ポータブル電源は、マンション停電対策の候補になります。
ただし、すべての家庭で最初に買うものではありません。
まずは、水、非常食、簡易トイレ、照明、モバイルバッテリーを優先しましょう。
そのうえで、以下に当てはまる家庭では検討しやすいです。
- 家族分のスマホを何度も充電したい
- 停電時にWi-Fiルーターを少し使いたい
- LED照明や小型扇風機を使いたい
- 冬に電気毛布を使いたい
- 高齢の家族の停電対策を厚くしたい
電子レンジ、ドライヤー、電気ケトルなどは消費電力が大きいため、使えるかどうかは製品仕様の確認が必要です。
ポータブル電源を比較したい場合はこちらです。
必要性から確認したい場合はこちらです。
非常食は調理しやすさで選ぶ
マンションで非常食を選ぶときは、食数だけでなく、調理しやすさも確認しましょう。
停電やガス停止、断水があると、普段通りに調理できない場合があります。
備えやすい食品:
- アルファ米
- パックご飯
- レトルト粥
- 缶詰
- レトルト惣菜
- カップ麺
- 即席スープ
- ゼリー飲料
- 個包装のおやつ
カップ麺やアルファ米は水やお湯が必要です。
缶詰やレトルト粥など、開けてそのまま食べやすいものも混ぜておくと、災害直後に使いやすいです。
非常食の比較はこちらです。
普段食べながら備える場合はこちらも参考になります。
ごみとニオイ対策も忘れない
マンションでは、ごみ収集が止まったときの一時保管も考える必要があります。
特に、使用済みの簡易トイレ、ウェットティッシュ、生理用品、子どものおむつ、介護用品は、ニオイ対策が重要です。
用意したいもの:
- 防臭袋
- 厚手のごみ袋
- ふた付きバケツ
- 使い捨て手袋
- ウェットティッシュ
- 消毒用品
- 新聞紙
- ラップ
共用廊下やベランダに勝手に置けない場合もあります。
管理規約や自治体の災害時ごみルールも確認しておきましょう。
持ち出し袋は軽くする
マンションでは、在宅避難を前提にしつつ、避難が必要になったときの持ち出し袋も用意します。
ただし、階段で移動する可能性を考えると、重すぎるリュックは現実的ではありません。
持ち出し袋に入れたいもの:
- 少量の水
- 携帯食
- ライト
- モバイルバッテリー
- 常備薬
- 現金
- 身分証や保険証のコピー
- 連絡先メモ
- マスク
- ウェットティッシュ
- 防寒具
水や非常食を家族人数分すべて入れると重くなります。
持ち出し用と在宅避難用を分けて考えましょう。
子どもや高齢の家族がいる場合
子どもや高齢の家族がいるマンションでは、追加の備えが必要です。
子どもがいる家庭
- おむつ
- おしりふき
- ミルク
- 離乳食
- 食べ慣れた非常食
- 子ども用マスク
- 着替え
- 小さなおもちゃ
子どもがいる家庭の備えはこちらです。
高齢の家族がいる家庭
- 常備薬
- お薬手帳
- 老眼鏡
- 補聴器の電池
- 介護用品
- やわらかい非常食
- 座れる簡易トイレ
- 夜間用ライト
高齢の親に用意したい防災グッズはこちらです。
保管場所の決め方
マンションでは収納が限られるため、防災グッズの置き場所も大切です。
置き場所の候補:
- 玄関収納
- キッチン収納
- 洗面所
- トイレ近く
- 廊下収納
- ベッド下
- 納戸
水と非常食をすべて一か所に置くと重くなり、取り出しにくくなる場合があります。
簡易トイレはトイレ近く、ライトは寝室とリビング、水は複数箇所というように、使う場所に合わせて分けると実用的です。
ただし、家族全員が置き場所を分かるようにしておきましょう。
購入前に確認したいこと
マンション防災グッズを買う前に、以下を確認しましょう。
- 家族人数に対して足りるか
- 何日分を想定しているか
- 収納場所に入るか
- 階段で持ち出せる重さか
- 管理規約上問題ないか
- 停電や断水時にも使えるか
- 子どもや高齢者が使えるか
- 価格、在庫、送料、キャンペーン、商品仕様
防災グッズは、買えば終わりではありません。
半年に一度ほど、期限、電池、家族構成、保管場所を見直しましょう。
まとめ
マンション暮らしの防災では、在宅避難を前提に、水、簡易トイレ、非常食、照明、スマホ充電を優先して備えると整理しやすいです。
特に、水とトイレは後回しにしないことが大切です。
停電でエレベーターや給水ポンプが止まる、断水する、排水管の安全確認までトイレを流せないといったマンション特有の困りごとを想定しましょう。
まず全体を見直すなら、こちらの記事から確認できます。
停電対策はこちらです。
トイレ対策はこちらです。

