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防災備蓄で最初に迷いやすいのが、水の量です。
「1人1日3リットル」と聞いたことがあっても、家族人数分にするとかなり多くなります。さらに、飲む水だけでなく、調理、手洗い、トイレ、体を拭く水まで考えると、どこまで用意すればよいのか分かりにくくなります。
結論からいうと、保存水はまず飲料水と調理用水として1人1日3Lを目安に、最低3日分、できれば1週間分を考えると整理しやすいです。
この記事では、家族人数別に必要な保存水の目安、2Lペットボトルで何本必要か、生活用水との違い、置き場所、買う前の注意点をまとめます。
家庭全体の防災グッズを先に見直したい場合は、家庭の防災グッズリストも参考にしてください。
30秒でわかる結論
保存水は、まず以下の計算で考えます。
必要な水 = 家族人数 x 1日3L x 日数
| 家族人数 | 3日分 | 7日分 | 2Lペットボトル換算 |
|---|---|---|---|
| 1人 | 9L | 21L | 3日分なら約5本、7日分なら約11本 |
| 2人 | 18L | 42L | 3日分なら約9本、7日分なら約21本 |
| 3人 | 27L | 63L | 3日分なら約14本、7日分なら約32本 |
| 4人 | 36L | 84L | 3日分なら約18本、7日分なら約42本 |
| 5人 | 45L | 105L | 3日分なら約23本、7日分なら約53本 |
これは、主に飲料水と調理用水の目安です。
手洗い、体を拭く、トイレ、洗い物などの生活用水は別に考える必要があります。
非常食と一緒に備蓄量を整理したい場合はこちらです。
なぜ1人1日3Lが目安なのか
首相官邸や政府広報、農林水産省の家庭備蓄情報では、飲料水は1人1日3L程度が目安として案内されています。
この3Lは、飲む水だけでなく、調理用の水も含めた目安として考えると分かりやすいです。
ただし、実際に必要な量は家庭によって変わります。
- 夏で汗をかきやすい
- 乳幼児がいる
- 高齢の家族がいる
- 服薬や持病がある
- 粉ミルクを使う
- ペットがいる
- レトルトやアルファ米を多く備えている
水は重く、場所も取ります。
まず3日分を確保し、置き場所に余裕があれば7日分へ増やす流れが現実的です。
飲料水・調理用水・生活用水を分ける
水の備蓄で混乱しやすいのは、用途が混ざることです。
防災では、以下のように分けて考えましょう。
| 用途 | 使い道 | 備え方 |
|---|---|---|
| 飲料水 | 飲む、薬を飲む | 保存水、ペットボトル水 |
| 調理用水 | アルファ米、スープ、レトルト温め | 保存水、ペットボトル水 |
| 生活用水 | 手洗い、体拭き、トイレ、洗い物 | 浴槽の水、ポリタンク、給水袋 |
飲料水と調理用水は、衛生面を考えるとペットボトルや保存水で用意しやすいです。
一方で、生活用水まで全部を保存水でまかなうのは、保管場所と重さの面で大きな負担になります。
生活用水は、風呂の残り湯、給水袋、ポリタンク、ウェットティッシュ、体拭きシートなども組み合わせて考えると現実的です。
家族人数別の備蓄イメージ
保存水は、数字だけ見ると多く感じます。
実際の置き場所を考えるために、2Lペットボトル換算で見てみましょう。
1人暮らし
1人暮らしでは、3日分なら9L、7日分なら21Lが目安です。
2Lペットボトルなら、3日分で約5本、7日分で約11本です。
収納が少ない部屋では、まず2Lペットボトル6本入りの箱を1箱用意し、追加で数本をキッチンや玄関収納に分けると始めやすいです。
2人暮らし
2人なら、3日分で18L、7日分で42Lです。
2Lペットボトルなら、3日分で約9本、7日分で約21本です。
夫婦2人や親子2人の場合は、1箱だけでは足りないことが多いです。
水だけでなく、非常食、簡易トイレ、照明、モバイルバッテリーも一緒に見直しましょう。
3人家族
3人なら、3日分で27L、7日分で63Lです。
2Lペットボトルなら、3日分で約14本、7日分で約32本です。
子どもがいる家庭では、水分補給に加えて、ミルク、離乳食、レトルト食品、手洗い、体拭きにも水が必要になることがあります。
子ども用品を含めた備えはこちらです。
4人家族以上
4人なら、3日分で36L、7日分で84Lです。
2Lペットボトルなら、3日分で約18本、7日分で約42本です。
かなりの量になるため、1か所にまとめるより、キッチン、玄関収納、寝室、納戸などに分けて置く方が現実的です。
ただし、分散しすぎると家族が場所を把握できなくなります。
置き場所をメモし、防災グッズの見直し日に確認しましょう。
保存水と普段の水の違い
防災用の保存水は、一般的に長期保存を前提に販売されている水です。
一方で、普段飲むミネラルウォーターやペットボトル水も、期限を確認しながらローリングストックすれば備蓄に使えます。
| 種類 | 向いている家庭 | 注意点 |
|---|---|---|
| 長期保存水 | 期限管理を楽にしたい家庭 | 価格や送料は商品で変わる |
| 普段飲む水 | ローリングストックしたい家庭 | 期限切れに注意 |
| ウォーターサーバー | 普段から使っている家庭 | 停電時の利用可否を確認 |
| 給水袋・ポリタンク | 応急給水を受ける想定 | 空のまま置く場合は水そのものではない |
「保存水なら絶対安心」というわけではありません。
保管場所の温度、直射日光、箱の破損、賞味期限、家族が飲み慣れているかも確認が必要です。
ローリングストックで水を備える
水も食品と同じように、ローリングストックで管理できます。
普段飲む水を少し多めに買い、古いものから使い、使った分を買い足す方法です。
ローリングストックの流れ:
- 2Lペットボトルを箱で買う
- 古い箱から使う
- 使った分を買い足す
- 常に最低量を残す
この方法なら、期限切れで捨てるリスクを減らしやすいです。
ただし、普段あまり水を飲まない家庭では、入れ替えが進まず期限切れになることがあります。
その場合は、長期保存水を一部混ぜる、料理やお茶に使う、月1回だけ確認するなど、家庭に合う管理方法にしましょう。
食品のローリングストックはこちらで詳しく整理しています。
非常食との相性も考える
水の量は、非常食の種類によっても変わります。
たとえば、アルファ米、フリーズドライスープ、粉末飲料、カップ麺などは、水やお湯が必要です。
一方で、缶詰、レトルト粥、そのまま食べられる食品は、調理用水を減らしやすい場合があります。
非常食を選ぶときは、食数だけでなく、必要な水の量も確認しましょう。
アルファ米の候補を見たい場合はこちらです。
アルファー食品 備えて安心 お米の12食セットは防災用に向く?
マンションで水を備える注意点
マンションでは、停電で給水ポンプが止まったり、断水したり、エレベーターが止まって水を運びにくくなったりすることがあります。
そのため、水は「買えるときに買えばいい」ではなく、部屋に置ける範囲で先に確保しておく方が現実的です。
注意したいこと:
- 玄関から運べる重さか
- 床に直置きしすぎて邪魔にならないか
- ベランダ保管が管理規約上問題ないか
- 直射日光や高温を避けられるか
- 給水袋や台車も用意しているか
- 排水制限時のトイレ対策もあるか
マンションでは、飲み水だけでなく、簡易トイレも重要です。
子ども・高齢者・ペットがいる場合
家族に配慮が必要な人がいる場合、水の備蓄は多めに考えたいです。
子どもがいる家庭
乳幼児がいる家庭では、ミルク、離乳食、手洗い、体拭きなどで水を使う場面があります。
粉ミルクや液体ミルクを使う場合は、メーカー表示や自治体の案内を確認してください。
高齢の家族がいる家庭
高齢者は、服薬や体調管理で水が必要になることがあります。
持病や水分制限がある場合は、医師や薬剤師に確認しましょう。
ペットがいる家庭
ペットの飲み水も忘れやすい備蓄です。
人間用とは別に、ペットの体格や食事に合わせて必要量を考えておきましょう。
買う前に確認したいこと
保存水を買う前に、以下を確認しましょう。
- 何L入りか
- 何本セットか
- 家族人数に対して何日分になるか
- 賞味期限
- 保管場所に入るか
- 1箱の重さを運べるか
- 価格、在庫、送料、キャンペーン
- 普段飲む水として使えるか
保存水は重いため、まとめ買いすると運搬や置き場所で困ることがあります。
ネット購入の場合も、送料や配送条件は変わることがあります。購入前に販売ページで最新条件を確認してください。
まとめ
保存水は、飲料水と調理用水として、1人1日3Lを目安に考えると整理しやすいです。
まずは最低3日分、余裕があれば1週間分を目指しましょう。
ただし、これは生活用水まで含めた量ではありません。手洗い、体拭き、トイレ、洗い物には、浴槽の水、給水袋、ポリタンク、ウェットティッシュなども組み合わせる必要があります。
家族人数が増えるほど水の量は多くなります。1か所に詰め込まず、キッチン、玄関収納、納戸などに分けて保管し、家族全員が場所を分かるようにしておきましょう。
非常食や簡易トイレも含めて見直す場合は、以下の記事も参考になります。

